音楽

とりあえず、さびしいならセックスマシーンのライブに行け!びっくりするくらい愛されるよ!!

こんばんは!

夏フェスもひと段落、お祭り騒ぎのような夏が過ぎ、これからなんだか寂しくなるなーと思っているあなた!!

特に関西方面のあなた!!

夏フェスで、もしくは春フェスで、

セックスマシーンは見ましたか?!

観れた人は言わずもがな、

観れていない人は、今からでも遅くない!webサイトでライブをチェックして、チケットを買いましょう!

数多のフェスで、観た人に、こぞってベストアクトだといわれるバンド、「セックスマシーン」

正確にそのフェスでベストアクトだといってるんじゃない。

きっと雑誌に載るようなほんとのベストアクトは他にいることが多いだろう。

たまたま観た人が、ベストアクトといっているだけで、観られた数が多いわけでもそんなにない。

ただ!!!

観た人の「ベストアクトだ!」と言う率は、すごく高いんじゃないだろうか!!と言う謎のバンド、セックスマシーン

かく言う私も、初めて観たのは他のバンドの対バン。

衝撃的だったな…

何年まえだろうか、

それは広島cave be

電車で帰る予定だった私は、目的のバンドを見終わり、

セックスマシーンの途中で帰らないと行けなくなり、MCの最中、そろりそろりと出口に近づいていた。

そのとき!!

後悔する!!今帰ったら必ず!!

破れた軍手からでた指を、私の方に向けて断言した。

ステージの上からバッチリと目を見て語りかけてくる、膝の破れたズボンを履いた彼のことを、初めは怖いと思った。

でも帰らないといけないこともある。わかってる。気をつけて!!

何なんだこの人は!!

何がしたいんだこの人は!!

ここで、説明をさせてもらいたい。

ライブハウスで飲むお酒が一番美味しいと日ごろ思っているのには理由がある。

まず、誰とも喋らなくていい

人見知りである私は、お酒の席が嫌いではないが、誰かと飲むと、必ず誰かの相手をしないといけないのがしんどいのである。

一人でいったライブハウスでは、正直飲み物のオーダーですら指差し注文をする始末。

次に、誰もわたしを見ない

これも人見知りというか、自分の見た目にコンプレックスのある私は、お酒を飲んだ赤ら顔なんて、人に見せたくないし、でも人のことは好きなので、自分はジロジロ見たいというわがままMAXの希望がかなう、観る人とみられる人の役割がはっきり分かれている環境は最高である。

そして、最後はかえりぎわ。

さんざん楽しませてもらっておいて、時間がくればサクッと帰れる。時間が来なくても、サクっと帰るのに誰の断りもいらない。

以上のわたしのライブハウス天国説が、

このバンドによって打ち砕かれたのである。

この時は今ひとつピンときていなかったこのバンドの魅力に気づくのは、次の、また他のバンドの対バンで見たとき。

この時は地元のライブハウスだったので、最後まで見れたのである。

もう、あの時彼がいっていたのはこれかと

あの時彼らが見せたかったのはこれかと

帰ったら後悔する、んじゃなくて、

わたしを帰らせたら、見せられなかったことを、彼らが後悔するんだったんじゃんって。

そして、気をつけてといった言葉の愛に気づかなかったわたしは、

彼らをちゃんと見れてなかったなと、

いろいろ理解した。

今ではわたしはライブハウスに

愛されに行っている。

行ったら必ず愛で包まれる。

時には厳しく、時には優しく。

導いてくれるし、寄り添ってくれる。

キャリア20年のキラキラ輝く彼らをみて、涙ぐみ、笑っている。

長いコードを引っ張りながら、群衆を導き、ライブハウスの外に駆け出す彼に、革命を起こすジャンヌダルクを見ている。

彼らは観客を「ゲストボーカル」だと言っている。

まったくもって一方的な任命で、まさにライブハウス内パワーハラスメントである。

しかもサボっていたらご指摘を受け、人の後ろに隠れようものなら、長いコードを引っ張ってとなりにやってくる。

そして「ウォウ」と言わされる。

以前のわたしなら死ぬほど嫌だったであろうこの「ウォウ

昭和の体育会系さながらの、声出しは、

すかしているやつほど言わされる。

しかも言わされた奴はうっかり笑顔になっている。

なぜか!

それは、セックスマシーンの曲は、自分で歌って初めて完成する曲だからである。

もちろん、音源も素敵だし、聞き込んで損はない。

だけど、今この瞬間、自分がいるこの一瞬の音楽こそが、セックスマシーンのロックであり、ライブである。

それがわかってしまうから、言わされた、わたしを含めたスカした奴らは、その完成したロックに毒気を抜かれて笑ってしまうのである。

ロックの現場主義者、

彼らが掲げる理想の音楽は

ライブハウスにこそ存在する。

そのライブハウスには観客はいない

バンドとゲストボーカル。

ともにロックンロールして、さびしいわけがないじゃないか。

そして、観客自身がゲストボーカル、そこに謎のベストアクトの答えがある。

ボーカルが、自分のバンドをベストアクトだと思わないバンドなんているだろうか?

知らない間にライブをやっていた観客もとい、ゲストボーカルは、大きな感動とともに、ベストアクトはセックスマシーンだと断言するのである。

さすがは高偏差値のモーリーである。

してやったり。

つらつらと書いたけど、いちばん言いたいのはただ一つ。

セックスマシーンのライブに行こう!

おしまい。